Azure資格の種類と選び方|インフラエンジニアが取るべき認定
「AWSとAzure、どっちの資格を取るべき?」——この質問、本当によくもらいます。
結論から言うと、配属先の案件次第。でも最近Azureの案件が増えてきているのは事実です。特に金融機関や官公庁系のプロジェクトだと、Azure指定の案件がかなり多い。
この記事では、Azure資格の種類をインフラエンジニア視点で整理して、「結局どれを取ればいいのか」をお話しします。
Azure資格の全体像|インフラ系に絞ると3つ
「Azure?Microsoft?名前は聞いたことあるけど何が違うの」——大丈夫、CCNAを取れた人なら理解できます。
Azure資格は全部で30種類以上あります。でもインフラエンジニアに関係あるのは、ざっくり3つだけ。
AZ-900(Azure Fundamentals)
クラウドとAzureの基礎知識を問う入門資格。「クラウドって何?」レベルの人向け。合格率は高めで、勉強期間は2〜4週間ほど。技術的な深さはないけど、「Azureの全体像を知ってます」という証明になります。
AZ-104(Azure Administrator)
実務で最も評価される資格。仮想マシン、ネットワーク、ストレージ、ID管理など、Azureインフラの運用・管理が出題範囲。SES営業の立場から言うと、スキルシートに「AZ-104」があるだけで提案できる案件が増えます。
AZ-305(Azure Solutions Architect Expert)
設計フェーズ向けの上位資格。AZ-104の知識がベースにあること前提で、アーキテクチャ設計の判断力が問われます。経験3年以上のエンジニアが狙う資格なので、未経験〜2年目の人は今は考えなくてOK。
AWSとAzure、どっちを先に取るべき?
「どっちがいいんですか?」と聞かれたら、正直に答えます。迷ったらAWS。
理由はシンプルで、AWSの方が案件数が多いから。世界シェアもAWSが1位で、日本のSES市場でもAWS案件の方が数は多い。だから「とりあえず1つ」ならAWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)が無難です。
ただし例外がある。日本企業、特に金融機関や官公庁はMicrosoft製品を使っていることが多い。Active Directory、Office 365、Teams——これらを使っている企業のクラウド移行先は、だいたいAzure。配属先や志望する業界がMicrosoft系なら、Azure一択です。
ベストなのは両方持つこと。「マルチクラウド対応」と言えるエンジニアは、営業としてめちゃくちゃ提案しやすい。
→ AWS資格の詳細はこちら:AWS資格は未経験でも取れる?最初に目指すべき認定と勉強法
AZ-900は取るべきか?飛ばしてAZ-104でもいい?
「AZ-900なんて入門資格でしょ、いらなくない?」——その判断、CCNAを持ってるかどうかで変わります。
CCNA+LPICを取得済みで、ネットワークやサーバーの基礎知識がある人。この人はAZ-900を飛ばしてAZ-104から直接挑戦しても全然いけます。AZ-104の出題範囲にはネットワーク(VNet、サブネット、NSG)やサーバー管理の知識が含まれていて、CCNAで学んだことがそのまま活きるからです。
逆に、ITの勉強を始めたばかりで「クラウドって何?」状態なら、AZ-900から入った方がいい。基礎を飛ばすと、AZ-104の問題文の意味すら理解できなくなります。
AZ-104の勉強法と合格のコツ
「何から手をつければいいのか分からない」——AZ-104の勉強法、実はCCNAより迷いにくいです。
最大の武器はMicrosoft Learn。Microsoftが公式に提供している無料の学習プラットフォームで、AZ-104の出題範囲をカバーする教材が全部揃ってます。しかもハンズオン(実際にAzure環境を触れるラボ)付き。正直、これだけで合格する人もいる。
CCNAの知識が活きるポイント
- VNet(仮想ネットワーク):CCNAで学んだサブネット設計の考え方がそのまま使える
- NSG(ネットワークセキュリティグループ):ACL(アクセスリスト)の概念と同じ。許可・拒否のルール設定
- ロードバランサー:CCNAで学んだL4/L7の概念がAzure Load Balancerにも適用
学習期間の目安は2〜3ヶ月。CCNA取得済みなら、ネットワーク部分を飛ばせるので2ヶ月でいけるかもしれない。1日1〜2時間、Microsoft Learnを進めつつ模擬問題を繰り返すのが王道です。
Azure資格で単価・年収はどう変わるか
「資格を取ったところで給料上がるの?」——ここが一番気になるところですよね。
SES業界の相場で言うと、AZ-104保持で月単価+5〜8万円が目安。年収換算で60〜96万円のアップ。もちろん経験年数や案件によるけど、「Azure触れます」と言えるだけで営業がアプローチできる案件の幅が全然違います。
さらに強いのが、AWS+Azure両方持ち。スキルシートに「マルチクラウド対応」と書けると、クライアント企業の反応が明らかに変わる。「AWSからAzureに移行したい」「両方使ってるから両方分かる人が欲しい」という案件は増えてます。
CareerHubでは、CCNA取得後のステップアップとしてクラウド資格の学習もサポートしています。「次に何を取ればいいか分からない」という方は、LINEで気軽に相談してください。
まとめ
- Azure資格はインフラ系なら AZ-900 → AZ-104 → AZ-305 の順
- CCNA+LPIC済みならAZ-900を飛ばしてAZ-104直接挑戦もアリ
- 迷ったらAWSが先。配属先がMicrosoft系ならAzure一択
- AZ-104で月単価+5〜8万円。AWS+Azureで「マルチクラウド人材」
- Microsoft Learnが無料で優秀。CCNAの知識がそのまま活きる
Azure資格は、CCNAを取った次のステップとしてかなり有力な選択肢。特にAZ-104はコスパが良い資格です。
→ 資格ロードマップの全体像はこちら:IT資格ロードマップ|未経験から取るべき順番
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村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。