DNS・DHCPとは?ネットワークの基礎を図解でわかりやすく解説
ネットワークの基礎で必ず出てくる「DNS」と「DHCP」。CCNAでもヘルプデスクでも頻出の、超重要ワードです。
ざっくり言うと、DNSは「インターネットの電話帳」、DHCPは「住所(IPアドレス)の自動割り当て係」。どちらも、あなたが毎日ネットを使えているのを裏で支えています。
この2つがわかると、「ネットが繋がらない」トラブルの原因が見えるようになる。図解でいきましょう。
前提:IPアドレスは「ネットの住所」
DNSとDHCPを理解するには、まずIPアドレス=ネットワーク上の住所という前提が要ります。データを正しい相手に届けるには、この住所(番号)が必要。人間は名前で覚えますが、コンピュータは番号で通信します。
この「名前」と「番号」のギャップを埋めるのがDNS、そもそも住所を配るのがDHCPです。
DNSとは:インターネットの電話帳
あなたが「careerhub.co.jp」と入力すると、その裏で名前が番号(IPアドレス)に変換されています。この変換を名前解決と呼び、担うのがDNS。電話帳で「名前」から「電話番号」を引くのと同じです。
サイト名を入力
ブラウザに「careerhub.co.jp」と打つ
DNSに問い合わせ
「その名前の番号(IP)を教えて」とDNSに聞く
IPアドレスが返る
DNSが「番号はこれ」と答える(名前解決)
サイトに繋がる
その番号を頼りに、目的のサーバーへアクセスできる
DNSの記録には「Aレコード(名前とIPの対応)」などがあり、これを管理するサーバーをDNSサーバーと呼びます。
DHCPとは:住所の自動割り当て係
カフェのWi-Fiに繋ぐと、何も設定しなくてもすぐネットが使えますよね。あれは、DHCPが自動でIPアドレス(住所)を配ってくれているから。手作業なら1台ずつ住所を決める必要があるところを、繋いだ瞬間に自動化しています。
機器がネットに繋ぐ
PCやスマホがWi-Fi・LANに接続する
「住所ください」と要求
機器がDHCPサーバーにIPアドレスを求める
空いてる住所を貸与
DHCPが空いているIPアドレスを1つ割り当てる(リース)
通信できる
住所が決まり、ネットが使える状態になる
貸し出した住所には期限(リース期間)があり、配れる住所の範囲を「スコープ」と呼びます。
DNSとDHCPの違いを一覧で
| DNS | DHCP | |
|---|---|---|
| 役割 | 名前 → IPアドレスに変換 | IPアドレスを自動で配る |
| たとえ | 電話帳 | 座席の自動割り当て |
| ないと困ること | サイト名で繋がらない | 手で住所設定が必要 |
「ネットワークの基礎、独学だと不安…」——伴走できる環境について、記事の最後で相談窓口を紹介しています。
ヘルプデスクの切り分けにどう効く?
DNS・DHCPを理解していると、「ネットに繋がらない」の切り分けが速くなります。よくあるパターンはこう。
| 症状 | 疑う原因 |
|---|---|
| そもそもIPアドレスが取れていない | DHCPの問題 |
| ネットは繋がるが特定サイトだけ開けない | DNS(名前解決)の問題 |
切り分けには ipconfig(自分のIP確認)や nslookup(名前解決の確認)といったコマンドを使います。
→ 切り分けの実務:ヘルプデスクとは?仕事内容を図解で解説
よくある質問
DNSとは何ですか?
ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。インターネットの電話帳のようなもので、この変換を名前解決と呼びます。
DHCPとは何ですか?
ネットに繋いだ機器にIPアドレス(住所)を自動で割り当てる仕組みです。Wi-Fiに繋ぐとすぐ使えるのはDHCPのおかげです。
IPアドレスとは?
ネットワーク上での機器の住所にあたる番号です。DNSは名前をこのIPに変換し、DHCPはこのIPを自動で配ります。
未経験の仕事とどう関わりますか?
ヘルプデスクの「ネットに繋がらない」対応で頻出します。運用保守でDNS・DHCPサーバーの監視も行います。CCNAでも学ぶ基礎です。
名前解決が失敗すると?
ドメイン名からIPを引けず、サイトに繋がらなくなります。ネットは繋がるのに特定サイトだけ開けない症状は、DNSが原因のことが多いです。
まとめ
DNSは「名前→IPアドレス」に変換する電話帳、DHCPは「IPアドレスを自動で配る」割り当て係。どちらもネットワークが動くための土台で、あなたが毎日ネットを使えるのを裏で支えています。
この2つを押さえると、ヘルプデスクの「繋がらない」切り分けが一気に速くなる。CCNA学習でも必ず出てくる基礎なので、ここで映像として掴んでおきましょう。
→ インフラエンジニアの全体像:未経験からインフラエンジニアになるには?完全ロードマップ
あわせて読みたい
IT ENGINEER APTITUDE
ITエンジニア適性診断
自分が IT エンジニアに向いているか、30 秒でわかる。 厚労省データに基づく年収レンジつき。

村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成に特化したSES企業を設立。