ITパスポート・基本情報はインフラエンジニアに必要?正直に答えます
「まずITパスポートから取った方がいいですか?」——CareerHubへの相談で一番多い質問のひとつです。
結論から言うと、インフラエンジニアを目指すなら最優先はCCNA。ITパスポートでも基本情報でもない。
ただ「絶対いらない」とも言い切れないケースがある。この記事では、取るべき人とそうでない人をはっきり分けてお話しします。
ITパスポートとは?
「なんかIT系の入門資格らしいけど、何が出るの?」——ざっくり言うと、IT全般の浅く広い知識を問う国家試験です。
出題範囲はストラテジ(経営戦略)、マネジメント(プロジェクト管理)、テクノロジ(IT基礎知識)の3分野。ネットワーク機器の設定やサーバー操作みたいな実技的な内容は出ません。どちらかというと「ITリテラシー」を測る試験。
- 合格率:約50%
- 勉強期間:1〜2ヶ月
- 受験料:7,500円
- CBT方式(パソコンで受験、ほぼ毎日開催)
事務職や営業職の人が「ITの基礎知識を持ってます」と示すにはいい資格。でもエンジニア職では、正直あまり評価されません。
基本情報技術者試験とは?
「基本情報はITパスポートより上だから、取っておけば安心でしょ?」——半分正解で半分ハズレ。
基本情報技術者試験(FE)は、プログラミング・アルゴリズム・データベースが中心の国家試験。開発エンジニア(プログラマー)向けの資格です。
- 合格率:約25〜30%
- 勉強期間:3〜6ヶ月
- 受験料:7,500円
- 科目A(午前)+科目B(午後)の2部構成
科目Bではアルゴリズムやプログラミング的思考が問われる。ネットワークやサーバーの実務スキルとは方向性が違います。「インフラエンジニアになりたい」なら、この3〜6ヶ月は別の資格に使った方がいい。
インフラエンジニアにITパスポートは必要か?→ 基本的にNO
「じゃあITパスポートは取らなくていいんですね?」——基本的にはそう。理由は3つ。
- SES営業の現場で「ITパスポート持ってます」は加点にならない
- CCNAの方が圧倒的に評価される
- ITパスポートの勉強時間があるなら、CCNAの勉強に充てた方がリターンが大きい
ただし例外がひとつ。職歴も資格も何もない状態で、学ぶ姿勢を見せたい人。たとえば20代後半でフリーター歴が長く、履歴書に書ける資格がゼロの場合。ITパスポートを取ってから面接に来ると「この人は本気でIT業界に入りたいんだな」と伝わる。
でもそれはあくまで「つなぎ」。最終目標はCCNA。ITパスポートを取って満足してしまうのが一番もったいないパターンです。
基本情報はインフラエンジニアに必要か?→ 優先度は低い
「基本情報は国家資格だし、持ってて損はないんじゃ?」——損はしない。でも時間は有限なんですよ。
基本情報の勉強に3〜6ヶ月かかる。この時間があれば、CCNA(1.5〜3ヶ月)+LPIC Level 1(1〜2ヶ月)が取れます。SES業界でどちらが評価されるかは明白。CCNA+LPICの方が圧倒的に単価が上がる。
基本情報が活きるのは、将来的にプログラミングもやりたい人や、社内SEを目指す人。純粋にインフラエンジニアとしてキャリアを積むなら、基本情報は後回しで大丈夫です。
じゃあ何を取ればいいのか?最短ルート
「結局どの順番で取ればいいの?」——ここをはっきりさせましょう。
インフラエンジニアの資格取得、最短ルートはこれ。
- Step 1:CCNA(1.5〜3ヶ月)——ネットワークの基礎。就職の武器になる
- Step 2:LPIC Level 1 / LinuC(1〜2ヶ月)——Linuxサーバーの基礎。CCNAと組み合わせて評価倍増
- Step 3:AWS SAA / AZ-104(2〜3ヶ月)——クラウド資格。単価が一気に上がる
ITパスポートも基本情報も、このルートには入ってません。限られた時間で最大のリターンを狙うなら、この順番が最適解。
→ 資格ロードマップの詳細はこちら:IT資格ロードマップ|未経験から取るべき順番
CareerHubでは、入社後にCCNA取得を全面サポートしています。「何から始めればいいか分からない」という方は、LINEで気軽に聞いてください。
まとめ
- ITパスポートはIT全般の入門資格。インフラエンジニアには基本的に不要
- 基本情報は開発エンジニア向け。インフラ志望なら優先度は低い
- 同じ勉強時間でCCNA+LPICが取れる。リターンはこちらが上
- 最短ルート:CCNA → LPIC → AWS/Azure
- 例外:資格ゼロ・職歴ゼロの人がITパスポートを「つなぎ」で取るのはアリ
大事なのは「何を取るか」より「何を優先するか」。時間は有限です。一番リターンが大きいところに集中しましょう。
→ 資格ロードマップの全体像はこちら:IT資格ロードマップ|未経験から取るべき順番
あわせて読みたい
IT ENGINEER APTITUDE
ITエンジニア適性診断
自分が IT エンジニアに向いているか、30 秒でわかる。 厚労省データに基づく年収レンジつき。

村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。