CCNAとCCNPの違い|どっちを先に取るべき?
「CCNAの次はCCNP?」「いきなりCCNPから取れるの?」——よく聞かれます。
結論:未経験者はCCNA一択。CCNPは実務経験を積んでから。その理由と、CCNP以外の選択肢も含めて解説します。
CCNAとCCNPの基本比較
| 項目 | CCNA | CCNP |
|---|---|---|
| レベル | アソシエイト(入門) | プロフェッショナル(中級) |
| 試験数 | 1本 | 2本(コア+コンセントレーション) |
| 受験料合計 | 約4.3万円 | 約9万円 |
| 勉強期間 | 1〜3ヶ月 | 6ヶ月〜1年 |
| 前提条件 | なし | なし(ただしCCNAレベルの知識は必須) |
※受験料は為替レートや価格改定で変動します。最新価格はCisco公式サイトで確認してください。
CCNPはコア試験(ENCOR)とコンセントレーション試験(ENARSI等)の2本立て。つまり試験を2回受ける必要がある。コア試験が約400ドル(約5.2万円)、コンセントレーション試験が約300ドル(約3.9万円)。合計約9万円。CCNAの倍以上です。
難易度の差はどれくらい?
CCNAの3〜5倍の範囲と深さ。暗記では絶対に通用しません。
CCNPの問題は「この状況でどの設定を入れるべきか」を判断する実践問題が中心。たとえば「OSPF(経路を自動計算するプロトコル)でネイバー関係が確立しない。原因は何か?」——実務で触ってないと、そもそも質問の意味がわからない。
実際にこういうパターンがあります。CCNAに合格した勢いで「次はCCNPだ!」と教材を買う。半年勉強しても全然わからない。なぜなら実務経験がないから、教科書の説明が「何を言ってるか理解できない」。結局受験せずに教材だけ積み上がる——お金も時間も無駄になる最悪のパターン。
勉強期間もCCNAの倍以上。働きながら取る場合は半年〜1年が目安。受験料も2本で約9万円。1本でも落ちたら、その分また費用がかかる。
未経験者はCCNA一択の理由
CCNPは実務前提の試験。座学だけで取っても活かせません。
- CCNA取得→実務1〜2年→CCNPの順番が最も効率的
- 「いきなりCCNP」は時間もお金も無駄になるリスクが高い
- 採用する側からしても、未経験でCCNPを持ってる人より「CCNAを取ってすぐ動いた人」のほうが評価される
ネット上では「CCNAだけじゃ不十分→CCNPも一緒に取ろう→うちのスクールで○万円」という記事も見かけます。これはスクールの広告。未経験のあなたがいきなりCCNPを目指す意味は、正直ない。
CareerHubの方針は明確で、まずCCNAで就職→実務1〜2年→そこからCCNPかクラウド資格かを本人と相談して決める。実務の中で「自分は何が得意か」「どの方向に進みたいか」が見えてくるから、その上で次のステップを選ぶのが一番確実です。
→ CCNAの価値について詳しくはこちら:「CCNAは意味ない」は本当か?取得する価値を検証
次のキャリアステップに迷ったら、CareerHubでは入社後のスキルアップ相談もできます。記事の最後で相談方法を紹介しています。
CCNPを取るべきタイミング
構築案件を経験し始めた頃(実務1〜2年目)がベスト。実務で「ルーティングプロトコルの設定を実際にやった」「VLANの設計に関わった」——こういう経験があると、CCNPの内容が腑に落ちるようになります。
年収450万円以上を目指すなら、CCNPは強力な武器になる。設計・構築の案件にアサインされやすくなり、単価が上がる。
→ 年収を上げる具体的な方法はこちら:インフラエンジニアの年収を上げる3つの方法
→ 就職先の種類と選び方はこちら:CCNA取得後の就職先と年収相場
CCNPよりAWSを先に取るべきケース
「次の資格=CCNP」と思い込んでる人が多いけど、そうとは限りません。
2026年現在、クラウド案件の需要はネットワーク案件を上回っています。企業のシステムがどんどんクラウドに移行してるから。この流れは加速する一方。
つまり、キャリアの方向性によって「次に取るべき資格」が変わる。
- ネットワーク特化でいくなら→CCNP。大規模ネットワークの設計・構築ができるようになる
- クラウド寄りのキャリアを目指すなら→AWS CLF(クラウドプラクティショナー)。受験料約1.5万円で、案件の幅が一気に広がる。その後AWS SAA(ソリューションアーキテクト)に進むルートもある
「CCNAの次に何をすればいいかわからない」——その不安、みんな持ってます。大事なのは全員がCCNPを目指す必要はないということ。実務を1〜2年やった上で、自分のキャリアの方向性を見てから決めてください。焦って決める必要はない。
→ インフラエンジニアのキャリア全体像はこちら:未経験からインフラエンジニアになるには?完全ロードマップ
→ CCNAの全体像はこちら:CCNAとは?未経験者が知っておくべき全知識
あわせて読みたい
IT ENGINEER APTITUDE
ITエンジニア適性診断
自分が IT エンジニアに向いているか、30 秒でわかる。 厚労省データに基づく年収レンジつき。

村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。