引きこもりからITエンジニアへ|小さな一歩から始めるロードマップ
何年も家からほとんど出ていない。働きたい気持ちはある。でも面接に行くと考えただけで動けなくなる。
この記事は、そういう状態の方に向けて書いています。「気合いで外に出ろ」みたいな話は一切しません。代わりに、家の中でできることから、外に出る練習、面談、入社までを「最小ステップ」で分解します。
育成型SES企業の代表として、実際に引きこもり経験者を採用してきた立場から、嘘なく書きます。
引きこもり状態からIT就職が現実的な3つの理由
先にゴールから見せます。インフラエンジニアという仕事が、引きこもり明けに向いている理由は3つです。
理由①:人と話す量が少ない。監視・運用案件は、機器と画面に向かう時間がほとんど。コンビニのレジに立つより、人と話す機会は少ないかもしれません。
理由②:勉強の8割は家でできる。CCNAは独学+オンライン教材で取得可能。家の中で実力が積み上がるから、外に出る前から「武器」が手に入ります。
理由③:育成型SESは「過去を問わない文化」。面接で過去を執拗に追及することはしません。「これから何をしたいか」を中心に話します。圧迫面接が苦手な方こそ、このタイプの会社を選んでください。
Phase 1:家の中で完結する2週間
最初の2週間、外に出る必要はありません。これだけやってください。
- Day 1:起床時間を朝8時に固定。カーテンを開ける。朝陽を浴びる。これだけ
- Day 2〜3:3食食べる。1食でいいから自炊する。コンビニでもOK。栄養より「リズムを作る」のが目的
- Day 4〜7:CCNAの無料テキストを開く。Ping-tに登録、9tutを開く。1日30分でいい。「ネットワークって何?」レベルから
- Day 8〜14:CCNA学習を1日2時間に。2進数・サブネット・OSI参照モデルあたりまで進む。誰とも話さなくていい
この2週間で「家の中での生活リズム」と「学習の手応え」が同時に手に入ります。引きこもり明けの再起は、この土台がなければ続きません。「2進数」と「サブネット」で必ず詰まるので、つまずいたタイミングで質問できる相手を最初から探しておくと先に進めます。CareerHubは教員免許を持つ講師が個別に伴走する仕組みを設計しています。
→ 教材選び:CCNAおすすめ問題集・参考書ランキング
Phase 2:外との接点を少しずつ作る2週間
Day 15以降、ハードルを上げます。ただし「いきなり面接」はやめてください。順番に。
- Day 15〜18:近所のコンビニまで歩く。1日1回、外出する時間を作る。何を買ってもいい。これは「外で人とすれ違う」リハビリ
- Day 19〜21:オンライン勉強会・面談に登録。Zoomで顔出しなしから始めてOK。画面越しでまず人の声に慣れる
- Day 22〜25:LINEで育成型SESに相談。「面接ではなく、相談だけしたい」と最初に伝える。これでハードルが半分になる
- Day 26〜28:オンライン面談を1本受ける。カジュアル面談として。スーツも不要、自己紹介も完璧じゃなくていい
「いきなり面接は無理。まず話を聞かせてほしい」——その相談、LINEでよく届きます。1対1のオンラインで気楽に対応できるので、記事末尾から登録してください。
Phase 3:本面接と入社の2〜4週間
ここから先は「外に出る練習」と並行で進めます。1ヶ月かかっても2ヶ月かかってもいい。完璧に整わなくても次へ。
- 対面面接1回(オフィス訪問)。会社によっては同行者OKのケースもあります。事前に相談してください
- 勉強会から通勤の感覚を取り戻す。CareerHubの場合は週3回×4時間オフィスで勉強する流れがあります。これが通勤リハビリも兼ねる
- 研修期間中にCCNA合格+現場配属。1〜1.5ヶ月で合格、その後監視運用の現場へ
初回面談はオンラインで対応する会社が多いです。「いきなりオフィスは厳しい」と最初に伝えれば、段階的に進めてくれる会社かどうかが判断できます。
入社後の挫折を防ぐ仕組み
引きこもり明けの最大のリスクは、入社後3ヶ月以内のぶり返し。これを防ぐには3つ。
- 夜勤シフトを避ける。生活リズムの破壊は最大の敵。日勤限定で配属希望を出す
- Home Day・帰社日のある会社を選ぶ。毎日オフィスに人がいる仕組みは、孤立しないための保険になる
- 最初の3ヶ月は「無理しない」を許容する会社か確認。面接でストレートに聞いていい。「最初は通勤に慣れるまで時間がかかるかもしれません」と
→ 定着支援の話:帰社日・Home Dayとは?SESの孤独問題を解決する仕組み
よくある質問
外に出ることが本当に怖いです。最初からフルリモートはありますか?
初回面談はオンライン中心に対応する会社が多いです。ただし研修・現場配属の段階では基本的に出社が必要になります。段階的に通勤に慣れていく前提で設計してください。
家族と一緒に面談を受けてもいいですか?
初回面談に親御さんが同席するケース、実際にあります。事前に伝えていただければ問題ありません。むしろ家族の理解があると入社後の定着率が上がります。
パソコンの操作に不安があります。タイピングも遅いです
CCNA勉強の過程で自然と慣れていきます。タイピング速度より、コマンドを正確に打てるかが重要。最初は遅くて当たり前。数ヶ月続ければ実用レベルになります。
まとめ——一歩は「コンビニまで」で十分
- 引きこもり状態からIT就職は現実的。インフラエンジニアは特に相性がいい
- 最初の2週間は家の中だけで完結。生活リズムとCCNA学習
- 次の2週間で外との接点を作る。コンビニ=オンライン面談=LINE相談
- 本面接は完璧に整わなくていい。配慮できる会社を選ぶ
- 入社後は夜勤回避+Home Day+無理しない3ヶ月
今日のゴールは、外に出ることじゃない。スマホでLINEに登録するだけ。それが、3ヶ月後の現場への第一歩になります。
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村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。