未経験からエンジニア転職|準備から内定までの完全ガイド
エンジニアに転職したい。でも何から手をつければいいかわからない。
この状態で半年以上動けていない人、多いんじゃないですか?
この記事では「明日から何をすればいいか」を具体的に、順番に解説します。スクールに通え、エージェントに登録しろ、という話ではありません。
未経験者を実際に採用してエンジニアに育てているSES企業の代表が、リアルな転職の進め方を書きます。
未経験エンジニア転職の全体像|3つのフェーズ
「転職活動って何ヶ月かかるの?」——まずここが気になりますよね。
未経験からのエンジニア転職は、大きく3つのフェーズに分かれます。
フェーズ1: 準備期間(1〜2ヶ月)
「何エンジニアになるか」を決めて、資格の勉強や書類を準備する期間。ここが一番長いし、ここで差がつきます。
フェーズ2: 応募・面接(2〜4週間)
求人を探して応募し、面接を受ける期間。未経験OKの求人は多いので、動き出せば意外と早い。
フェーズ3: 内定・入社準備(1〜2週間)
内定をもらったら、条件の確認と入社手続き。ここで確認を怠ると入社後に後悔します。
CareerHubのケース:CCNA取得に約1.5ヶ月、就活に2〜3週間。合計約2ヶ月で「未経験→エンジニア正社員」を実現しています。もちろん個人差はありますが、正しい順番で動けば半年もかかりません。
フェーズ1-1|まず「何エンジニアになるか」を決める
「エンジニアになりたい」と言っても、実はめちゃくちゃ種類がある。ここで迷子になる人が多いんです。
ざっくり分けると、大きく2つの方向性があります。
- インフラ系(サーバー・ネットワーク・クラウド)
- 開発系(Web・アプリ・システム開発)
どっちがいいか?正直に言います。未経験からの入りやすさ・安定性を考えると、インフラ系が圧倒的に有利です。
理由はシンプル。開発系は独学で一定のスキルを証明する必要がある一方、インフラ系は資格で「学んだ証拠」を出せる。未経験でも書類が通りやすいんです。
もちろん開発がやりたいなら止めません。ただ「まず確実にIT業界に入りたい」なら、インフラからスタートするのが堅実。
→ インフラエンジニアの具体的なキャリアパスはこちら:未経験からインフラエンジニアになるには?完全ロードマップ
フェーズ1-2|資格は取っておくべきか?
「資格なんかいらない」「実務経験のほうが大事」——ネットにはこういう意見もある。経験者の話としては正しいです。
でも、未経験者にとっては話が違う。
職歴なし・IT経験ゼロの状態で、何も武器がなければ書類で落ちます。100社応募して3社しか面接に進めない、なんてザラ。
結論から言うと、未経験からのエンジニア転職なら、CCNAが一択。
CCNAを持っていると、書類通過率が大幅に上がります。採用する側からすると「この人は少なくとも勉強する気がある」と判断できる。これ、地味だけどめちゃくちゃ大きいんですよ。
CareerHubの研修生も、CCNA取得後に就活を始めると内定までのスピードが全然違います。
→ CCNAの詳細はこちら:CCNAとは?未経験者が知っておくべき全知識
→ 資格取得の全体戦略はこちら:IT資格ロードマップ|未経験から取るべき順番
フェーズ1-3|履歴書・職務経歴書の準備
「書くことがない」——フリーターや第二新卒の方、全員がここで止まります。気持ちはわかる。
でも安心してください。未経験者の履歴書で採用担当が見ているのは、職歴の華やかさじゃありません。
最も大事なのは「志望動機」と「自己PR」。この2つで、「なんとなく応募してきた人」と「本気の人」が一発でわかります。
NGパターン
- 「IT業界は将来性があると思い…」→ 全員書いてる。差別化ゼロ
- 「手に職をつけたいと思い…」→ 逃げの転職に見える
- 「御社の理念に共感し…」→ HPの文言をコピペしただけ
OKパターン
- 具体的なきっかけ(自分の体験ベース)がある
- すでに行動している証拠(CCNA勉強中、など)がある
- 「この会社を選んだ理由」が明確
→ 志望動機の書き方を詳しく:未経験エンジニアの志望動機の書き方|コピペNGな例文と考え方
→ 職歴がない場合の履歴書:職歴なし・バイト経験だけの履歴書の書き方
フェーズ2-1|求人の探し方と選び方
「どこで求人を探せばいいの?」——ここも迷うポイント。選択肢は4つあります。
- 1. 転職エージェント
書類添削や面接対策をしてくれる。ただし未経験者は後回しにされがち。紹介料ビジネスなので、「簡単に決まる人」を優先するのが現実。 - 2. 求人サイト(Indeed、dodaなど)
案件数は多いけど玉石混交。「未経験歓迎」の裏を読む力が必要。 - 3. SES企業への直接応募
育成型のSES企業は、自社サイトやSNSで直接募集していることが多い。エージェント経由より採用ハードルが下がるケースも。 - 4. SNS(X、LinkedIn)
経営者が直接発信している企業は、社風が見えやすい。DM応募も増えている。
おすすめは「直接応募をメイン + エージェントをサブ」の使い分け。詳しくは別記事で比較しています。
→ 求人票の読み方:SES企業の求人票の読み方|ブラック企業を見抜く7つのポイント
→ エージェント vs 直接応募の比較:転職エージェント vs 直接応募|未経験エンジニアはどっちが有利?
フェーズ2-2|面接対策
「面接が怖い」——正直、自分もそうでした。でも未経験OKの企業の面接は、そこまで厳しくありません。
ただし、ほぼ確実に聞かれる3つの質問があります。これだけは準備しておいてください。
- ①「なぜエンジニアになりたいのですか?」
これが最重要。「IT業界は将来性が〜」はNG。自分の体験ベースで答えられるかどうかで印象が180度変わる。 - ②「前職(バイト)を辞めた理由は?」
ネガティブな理由をそのまま言うのではなく、「次に何をしたいか」にフォーカスして答える。 - ③「入社後どうなりたいですか?」
1年後・3年後くらいのイメージがあると好印象。「まずはCCNAを活かして現場経験を積み、ゆくゆくは設計構築に携わりたい」など、具体的に。
→ 「なぜエンジニア?」の答え方:「なぜエンジニアになりたいのですか?」面接での答え方
→ フリーター向け面接対策:IT転職の面接対策|聞かれる質問と答え方を採用側が教える
フェーズ3|内定後に確認すべきこと
内定が出ると嬉しくて、つい即答したくなる。でもちょっと待ってください。
ここで確認を怠ると、入社後に「聞いてない」「話が違う」となるケースが本当に多い。特に未経験者は「拾ってもらえただけで感謝」と思いがち。でも、対等な契約です。遠慮せず確認しましょう。
内定承諾前チェックリスト
- □ 雇用形態は正社員か?
「正社員登用あり」と「正社員」は全く違います。契約社員スタートの場合、いつ正社員になれるか具体的な条件を確認。 - □ 研修期間中の給与は出るか?
「研修中は無給」という会社は存在します。研修期間の長さ・給与・待遇は必ず書面で確認。 - □ 配属先はどう決まるか?
SES企業の場合、入社=配属先決定ではない。待機期間の扱い、希望の出し方を聞いておく。 - □ 資格取得の支援制度はあるか?
受験費用の補助、合格祝い金、勉強時間の確保。これがある会社は育成に本気。 - □ エンジニア以外の職種配属の可能性は?
「エンジニア募集」で入ったのにコールセンターに配属——これ、実際にある話。「エンジニア業務以外の配属はありますか?」とストレートに聞いてOK。
→ SES企業の仕組みを理解する:SESって何?「やめとけ」って本当?
まとめ|「いつか転職しよう」の"いつか"は来ない
「もう少し貯金してから」「もう少し調べてから」「もう少し自信がついてから」——この"もう少し"を繰り返して、1年経った人を何人も見てきました。
完璧な準備なんていりません。この記事を読んで、まず「何エンジニアになるか」を決める。それだけで十分な一歩です。
おさらいすると、未経験エンジニア転職の流れはこう。
- フェーズ1: 方向性を決めて、資格を取り、書類を準備する(1〜2ヶ月)
- フェーズ2: 求人を探して応募し、面接を受ける(2〜4週間)
- フェーズ3: 内定条件を確認して入社する(1〜2週間)
全部合わせても2〜3ヶ月。半年後には「エンジニア」として働いている自分がいる。それ、全然現実的な話なんですよ。
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村上悠司(むらかみ ゆうじ)
株式会社キャリアハブ 代表取締役。外資系IT企業でのセールス経験約10年を経て、未経験エンジニアの育成・派遣に特化したSES企業を設立。